ふしぎの国のレナ
「ほんとだもん。。。」
脳性麻痺専門病院、児童部 外来。
「いつから 痛いの？」
やっと 来た順番の、やっとの診察で
先生が レナに聞いている。
「今日」と「きのう」で やっとのレナには
ふりかえる 方法が わからなく
「いつから」ほど むずかしい 質問はなく
じっとまってる 先生だから
「だいじなこと きかれてるんだ。」と
それは わかってる レナなのです。
それを わかってる 先生なのです。だから もう一回
「レナ？ いつから 痛くなった？」
さっき、「どこが痛いの？」の質問に、
今 マフラーを している ここは 首だし 肩だし、と
頭を 総動員した レナで
もう だんだん 電池が きれて きていて。
「あたまが とれちゃうんだヨ！！」と
不安のかたまりのレナを なんとか しようと、
「レナ〜 げんき〜」「レナ おはよう！」
「レナー もうすぐ だからねー」
「レナ？ いつもの おもちゃ もってきた？
かばんに はいってる？ 見せて(^-^)」と
それは たいへんな スタッフで
がんばって あそんでいたレナで
ぶじ 待ち終わって 診察なのに
「どうして ソファーは ピンク色だったのに
黄色なんだろう。」と あやしくなって来て。
そして それを ぜんぶ知ってる先生は
もう 一回。
「レナ？ いつから 痛いの？ きのう？」
レナは 考えました。
どうしたら こたえられるかを。
ほんとうに しんけんに 考えました。
ずーっと 痛くて ガマンして 今なのを
どうしたら つたえられるだろう って。
窓の外には 桜が！ そだ！ そだ！ これだ！
「痛いのは 桜が さく前から！！！！！」
診察室、大爆笑。
だって・・・・・・。
ほんとだもん。。。。
「そうかい、桜が咲く前かぁ 桜といっても どこの 桜だい？」
「どこの って ここだヨ、せんせい(^0^)」
診察室、大爆笑。
だって。。。。
ほんとなんだもん。。。。
レントゲンの間も そんな こんなで 大爆笑のウズは つづく(^^
6.Apr. 2004
もくじ
「それはゴミ。」
夕方。
かたづけ。
レナには 大変なことで。
コップは お茶の部屋に もっていくんだよ。
ゴミは お茶の部屋じゃ なくて ゴミ箱。
「あれっ お茶。。。 まだ はいってる。。。。
残しても いいかな・・・・・ だめかな。。。」
あ。ごみが いっぱいだ。ゴミは ゴミ箱だよ。
お茶の部屋じゃなくて ゴミは ゴミ箱。
あ、でも コップが。。。。。
でも、お茶が、でも ゴミが。。。。」
色べつに なってる ゴミ箱で
まちがえちゃ いけなくて 色は。
紙も 分けなくちゃ いけなくて、
とちゅうで 「きれいな紙だなぁ」なんて
折り紙が はじまったり するレナだから 大変なことで。
そうして やっと まとまって
紙の束が まとまって
ゴミ箱を めざした瞬間に
紙は 床に おちたのでした。
レナ 大パニック。
この悲しみ どうしようって ぐらいに 大パニック。
紙を ひろって もらう間は
だた じっと ただ じっと。
なんにも いわずに ただ じっと。
レナ 崩壊。
そこに「レナ マニュアル」を つくった人が 言いました。
ひろった紙を 両手で さしだして 言いました。
「レナ？ これ な〜んだっ。クリップかな？」
「それは ゴミ！」
「よしっ じゃぁ すてて 来てあげよう！」
いしょに ゴミばこまで ついていった レナで
うれしくて パニック 終了。
3.FEB 2004/ Revised on 6 April 2004
もくじ
つくえ
お〜い、お〜い、おーい レナぁ。
急に 大声で 呼んだら
もうそれだけで たおれたり するかも
しれないと おもった 事務長さんは
ちょっとづつ ちかづきながら
ちょっとづつ レナを 呼んでいる。
レナはと いえば ファックスが
ちょうど はいってくる その光が めずらしくて夢中。
ぜんぜん きこえてない。
「お〜〜い、おーい れなぁ、レナ レぇナー」の
「ナー」で やっと 気づいた ところで
「レナ、このごろ これ（車いす）は どうかな？」
「このごろ これは ぬれました。ぬれると 走れないです。」
「そう。どこが ぬれたの？」
「これが ぬれました。」
「レナ？ どこが ぬれたの？ ココ？（体の背中） それとも
ここ？（タイヤ） いつ ぬれたの？ひとりの時？？」
「ぬれました。雨だから ぬれました。」
「レナ？ いっこ きいて いいかな？ いい？」
「はい。」
「レナは 今日 これで 外に でたのかな？」
（この日 外は 雨）
「でない です。これが ぬれたから 中に はいりました。」
「外から 中に はいったの？言ってること わかる？
雨の ところから 中に はいったの？」
「雨だから ぬれて それで ぬれるから
ビニール やりました。だから ぬれなかったケド
ぬれました。ぬれると はしれないです。」
わかんなく なってきた 事務長さんで
せつめいの しかたが わからないレナで。
だけど 事務長さんが ききたいことは ほんとうは
この次に あって。
「ねぇ、レナ？ 来年、来月 平岡さんが いなくなったら
席替え したいんだけど いいかな？」
「らい？？？？ ねん？ げつ？ 平岡さん？？？」
「あ、レナ、れな？ 今日は １２月で来月、 来年に
平岡さんが いなくなるんだよ。それは わかる？」
「らいげつ？？？ は 来年？？。」
「あのね、今日は １２月。いちばん はじめの方。
ずーっと とおりすぎると 来年に なるんだよ。
わかる？ それは わかる？？？？」
平岡さんが いなくなるのは １月１５日。
それは しってる レナで。だけど
「レナ 今日は 何月何日か わかる？」の しつもんに
「平岡さんは １月１５日・・・・・。」と いったので
とうとう すわり なおした 事務長さんに
「レナ？平岡さんが いなく なるのは わかるかな？」と
きかれることに なって
「平岡さんが いなくなると つくえが 空くんだよ。わかる？」と
きかれた時には
「もしかしたら 平岡さんは あした いなくなるのかも。。。。」
と レナの 心は ちがう場所。
とうとう 机の話しも できないままに
「レナ？ むずかしいかナ？ むずかしかったね？
さぁ もう おわりに しよう。ごめんね？」
と いわれて
しばらく おちこんでいた レナでした。
2003.DEC.2
もくじ
りんご味じゃなかった
自動ドアのモーター音がしないように
となりから 音がしないように 席をあけて
広い窓から 池に およぐ鯉が 見える席を
わざわざ 何時間も あけて まってて くれてるのは
「いいかなぁ？ さわっても いい？ダメ？
まだ もうちょっと？まだ みたいだね。じゃぁ
じゅんびたいそう してようかなっ。」って
まってて くれてるのは歯医者さん。
はじめての頃 なんにも 言わずにイス たおしたら
たいへんなことに なって、その次は
「イス ガタンって なるよー 」って
いったのだけど だめだから おねえさんが
だっこして たおして くれることに なって
イスに ぶじ たおれた レナだから すっかり
なんにも いわないで 「鏡」を 口いれた
瞬間に、コントロール「不可」になったレナで
びっくりした 先生は それからは ぜったいに
「これは 鏡。ほら？みてごらん？痛くないよ。
ぜ〜んぜん へいき。武器は なんにも
もってません！ ゆるして くれる？」と 言って
苦労して 鏡を 無事 口に いれたあと、
なんにも言わないで「わた」を 入れたら たちまち
呼吸困難を おこしたレナで、とうとう
救急車を 呼ぶことになった かわいそうな 先生。
さすがに「治療困難ですので、診療しかねます。」と
家に電話がきて、だけど レナの「がんばるので
なおして ほしいです。」の手紙を 読んで
「じゃあ がんばろうか(^-^) よしっ 先生も
がんばるゾっ。」って やさしい 歯医者さん。
けれど、道は けわしく、やっぱり 困難で、
今日は なんとしても 「型」を とる日で。
「あのね、歯っていうのは 「かたち」があって
ねんど みたいなので どんなかなぁって
やりたいんだけど い〜い？」
「・・・・・・。」
「そっかぁ。前にも やったんだけどなぁ
忘れちゃったかなぁ。すぐ おわるんだよ？
それが おわると お家に かえれる！
やってみる？？？ お口 あけてくれるかナ？」
「・・・・・かえる・・・・・。」
「あ。まだ 帰れないよ。あのね？
型って いうのを とりたいんだ。
そうだなー ガムみたいなのを ちょとだけ
ちょっと だけ お口の中に いれさせて？」
「・・・・・・いたい？？」
「ぜ〜〜んぜんっ。お、声が でたねー。
きのうは 何たべたの？チョコレート？」
==この ひとことが レナに 響いて==
「チョコレート たべた！(^0^)」
「そう(^-^) チョコレート すきだもんね？
今から やるのはねー いろんな味が
あったんだよ。チョコレート味 あるかなぁ？
やってみる？レナ？ やってみようか！」
「。。。。おいしい？」
「うーーーーん おいしいかって きかれると
おいしくないって 答えるしか ないんだけど
すぐに おわるんだよ？とる時に 歯がとれちゃう
みたいに ちょっと こわいかも しれないけど
だいじょうぶ なんだよ？ もしかしたら
りんご味かな？ おねえさんに きいてみる？
それとも がんばって やってみる？」
「がんばる！」
「よ〜しっ じゃぁ やっても いいかな？
さわっても いい？はいっ お口 あけられるかな？」
イスにすわってから １時間後にやっと 口をあけたら
「はぁい、どうも ありがとう。」って言った
やさしい歯医者さん。障害児（者）用じゃなく
ふつうの街の 歯医者さんです。
2003.Nov.21
もくじ
「赤」見つけた！
ぐるぐる君（車いす）で グルグルあそんでたら
向こうの方に なんかある。
ちょっと だけ 近くに 行ったけど よく見えなくて
もう すこし 近くに いったけど 見えなくて
もう少し 近くに 行ったけど 見えないから
とうとう その人の すぐ近くまで 走っていった。
さすがに その人は こまったような顔をして
「どうしたの？？？」と 聞くしかなくて
聞かれたレナ が だまって 指さしたのは
ホワイトボード。
その人の 背中にある スケジュール管理表。
「？ レナ なんだい？ どうした？」
「どうして 赤いの？ どうして、ここ赤いの？」
「おぉ！ 赤が わかったね？ すごいな〜。」
すごいな〜 と いわれて うれしくて
ホワイトボードに ぴったり くっついた。
数字の 横に 漢字。
その横の「線」が 赤。ときどき 赤。
「どうして ときどき 赤なの？ どうして？？」
「赤 見つけたんだね？ レナ、どういう日が
赤いか 考えてみよう(^-^) 赤は なんの日かな？」
（考え中〜）
（考え中）
（考え中。。。。。。！）
「赤の日！」
「そうだね（＾＾ 赤の日だね（＾＾
どんな日かな？ 考えてみよう、よく見てごらん？」
（かんさつ中 かんさつ中 かんさつ・・・
あたま まんぱいに なりそう。。。。。。。。）
「よ〜し それじゃぁ おしえて あげよう。
赤く なってる日は おやすみの日。
おしごと しなくて いい日。
こういう日に どうしても おしごとしたい時は
いいですか？って きくの。」
「だれに？ いいですか？って きくの？？」
「私に。それで
あー ほんとうに たいへんそうだなぁって
おもったら おしごとして いいですよって
言うから そしたら レナは おしごとする。」
「すごーーーーーい」
なにかの きまりで 曜日で 何かが 決まっていて
曜日も きまりも わからないので
色なんて 気にしたことなく。
「すごいだろ〜。」
「すご〜〜〜〜い。赤の日が お休みの日(^0^)」
ずーっと ホワイトボード ながめてた レナです。
カレンダーの意味 わかりはじめた日。
2003.10.31
もくじ
帰ってくるんだよ？
「僕がいない 間も おしごと できるよね？」って
きかれて「はい！ がんばります！！！」と
本気で こたえた レナだったので
メールで 宿題が。
ようすを 見に来てくれた えらい人でした。
「それで レナが することは 何かな？」
「えっと・・・・・わかりません・・・・」
「うん、ココ みてごらん？ メールアドレスだから
レナにも 読めるはず。
それでここ 見てごらん？この人に できました！
って メールする。わかった？」
「はい！ わかりました(^0^)」
な〜んだ！ それならそうって 言ってヨ(^0^) って
やる気に なったその時に
「それで コピーは Ｃさんに送って おいてね？」
Ｃさん。それは 今 お休みの人。
どうして？？？？？？？レナ とまる。
「？？ Ｃさんに コピー 送っておいてね？レナ？」
「でも Ｃさん 今日 いない。」
「うん、今日 いないから 報告するの。」
「でも、Ｃさん、今日 いない。。。。
メール しても 読めない・・・・。」
「うん、だいじょうぶだよ？ 今日 読めなくても
いいんだよ？ だって このメール Ｃさんからでしょ？
だから 報告するの。 わかる？」
「でも、でも、今日は Ｃさん いない。」
「レナ？ 何が たいへんかな？」
「今日は Ｃさんは いないです。
どうして Ｃさん いないのに メールしますか？」
Ｃさんは「どうしてもの時」用のアドレスを もっていて
どうして いない方に メールなのかが
わからない レナ。
「レナ？ レナが もしも Ｃさんに
メールしなかったら Ｃさんは レナが
がんばったって わからないんだよ？」
「どうして？」
（だって やくそく した！）
「Ｃさんは ずーっと いないんじゃ ないでしょ？
だから 報告するの。わかるかナ？？？」
「どうして？」
（それなら 帰って きてから メールする！）
「レナ？ むずかしいかナ？？？」
もう ぜんぜん わからないレナで
「レナ？ レナ？ あのね？
Ｃさんは帰って くるんだよ？ わかる？」
「はい・・・・。」
「もしも レナが コピーを おくってあると
Ｃさんは 自分の席で レナが がんばったのが
わかるんだよ？ 歩いて こなくても わかるんだよ。」
「？ ？？？？！」（なんか わかりかけ）
「レナが コピーを おくって おくと
Ｃさん うれしいよ〜 レナが がんばったなーって
すぐ わかって うれしいよ〜〜。だから
コピー 送ろうか？ わかるかな？ レナ。わかるかな？」
「はい！ Ｃさんに コピー おくります！！！」
「よし！ じゃぁ 今から、レナが やることは なんですか？」
「えっと。。。。。」
ふりだしに もどる
2003.August.25
もくじ
書いてね
ほんとうは 毎日かきこむ表。
そんなことは ぜんぜん 気にしない レナで
レナの蘭だけ空白。なんにも なし。
気にしてる人も たまには 忘れるから
係りの人が となりに来た。
「例の表ですが、記入お願いします。よろしく。」
そして 「レナ？ これ 知ってる？」
「しらないです。」
「これはね、ちゃんと 朝 起きれましたか？って
そうゆうのなんだけど、ちょっと待っててね？」
なんだか 話し合ってる。そして もうひとりの人が来た。
「お〜い レナ〜 おはよー。今日は どうかな？ 元気？」
「元気です(^0^)」
「よし！ じゃぁこの表 書こうか。できるよね？」
「はい！ できます！！」
でも、へんじだけ 元気で、エクセルの その表は
まるでレナには わからなく
どこに 何を書くのかが わからなく
どうして みんなは わかるんだろうって
えんぴつで あそんだり してたので 横で 見ていたその人は
絶望的な気分に なったみたいで
「書いてねの歌」を うたったり・・・。ゴメンナサイ。
2003.8.7
もくじ
ほうきの日
音がこわくて大パニックになる おそうじの時間。
だから
たおれる前に 呼んでくれている。
「レナ？ もうすぐ おそうじだよ〜
こっちに おいで？ レナ〜。」
こっちって いうのは 静かな部屋のこと。
つれていって くれる人が 呼んでいる。
あのね！あのね！！
窓の開け方 さっき おぼえたの。
それで そこから風が 気持ちいいから
動きたくないの。
ここに いたいの。
これを こんなふうにしたら
開くなんて しらなかった。
風 気持ちいい〜。
「レナ。おそうじだよ。こわいヨ？」
「レナ？ だいじょうぶ？ いいの？」
「レナは？ あれ？ まだ そこに いるの？」
風 気持ちいい〜。から動かないレナ。
とうとう おそうじ はじまりました。
ふりむくと、天井をふいている人
エアコンを 掃除する人
窓を ふく人。
（あした お正月？？？
そうかも しれない！おおそうじって言えば
お正月だもの！ やった！！！！！）
だから にげないレナ。
「あれ？ レナ？ どうした？
今日はここにいるの？」
「うん、ここに いる。お正月だから。」
「ん？ なに？ おそうじだヨ。レナもやるかい？
ほら これ もって。（ほうき１本）
もってるだけで いいから 持ってて ごらん。
それで そこに いる。いい？できる？」
もう これは ぜったいに お正月ダ！
ぜったいに そうだ！ と おもったレナは
教室の すみっこで ほうき もってました。
「おお！ レナ！ すごいナ！ おそうじかい？」
うれしくて ほうき にぎりしめてた レナでした。
レナの時計は レナのもの(^^)
2003.8.8
もくじ
レナまにゅある
「いい？ よ〜く きいてよ？
いっこづつ 言うからね？ いい？」
さっきから
何回も 言ってくれてるのは
「はたらくひとの きまり」の「レナ版」。
１）ねむくて どうしても 起きれない朝
２）とちゅうで つかれた時
３）どれから やるか わからなくなった時は の
この３つ。けれど「ルール」の意味が わからないレナには
一度に ３つも わからない。
床を みつめて考えてるレナには だれも怒れない。
「レナ？ もう一回 言うよ？い〜い？
レナ？ お〜い、れなぁあ きいて？ きいて？ レナ？
朝、ねむくて おきれない日は
起きてからで いいから ここに来る。
おそくなっても いいから ここに来る。
ここまで わかった？？」
「朝？」
「そうだヨ、朝、おきたら ここに来る。」
「いつ？？？の 朝？ つかれた時？ 来るの？」
「レナ？ い〜い？ レナは 朝 ねむくて
どうしても おきられないよね？
そうゆう時は どうするって おはなし このまえ
僕と したよね？ おぼえてる？」
「おきれない時は がんばって 起きる。」
「うん、それで どうするんだっけ？」
「それで、なるべく はやく で 車に気をつける。」
「そう、起きたら がんばって ここに来る。わかった？」
「はい！」
「朝来て、がんばって、つかれたら
ベッドの部屋に行って寝る。わかる？ わかった？」
「いつ？」
「つかれたら、ベッドのお部屋に行く。わかる？」
「いつ？ 朝？」
「がんばったけど つかれちゃったなーって時。」
わかった？ ここまで わかった？？？」
「ベッドに 行く？」
「それで、もしも やることが いっぱいあって
どうして いいか わからなかったら僕に聞く。
どうしようって 思ったら 僕に聞く。
僕がいない時は となりの人に 聞く。いい？」
「なにを きいたら いいか わからない。。。」
「あのね？ こまったなーって おもったら
誰かに いうの。 わかった？」
「いつ？ 朝 きた時？？」
「い〜い、レナ？ こまったなーって おもった時。
わかる？ こまったなーって 時 が わかるかナ？」
もう どうして いいか わからないレナ。
だから もう やっぱり チョコレート
食べたいなーって そっちばっかり。。。
「レナ？ お〜い、レナ？ もう一回いうよ？
いい？ よ〜く きいて？ レナ？ きいて？」
きいてるんだけど わからなくて
「できない レナが ダメなの・・・」って涙。
「お？ レナ！ だれが ダメっていったの！
言ってごらん！ 僕が 言ったかい？」
「・・・・・。」
「レナ？ レナ？ おこっても いい？
いっこだけ おこっても いいかい？」
「はい。 いいです。」
「じゃぁ おこるよ？ 僕は 言ってません！
ダメって 言ってません！ それは レナの まちがい！
わかりましたか？それは レナの 気のせいです。わかりましたか？」
「？？？ ダメじゃないの・・・・？」
「ダメじゃ ないよ？」
「ほんとぉ？」
「ダメ じゃないよ？じゃぁ もう一回 言うからね？」
こうして お弁当の時間を とおりすぎるまで
「レナまにゅある」講座は 続きました。
レナが「あ！ わかった! 」というまで。
レナが 笑顔に なるまで。
23 July, 2003
もくじ
ふしぎの国もくじ ／ 「レナ日記」へ
「ちーちゃん」のれんらくちょう